阿部、福田、麻生、鳩山・・。次々と首相は変われども国民の日常生活に大きな変化はない、訪れない。皮肉をいうなら民主主義という政治形態でなく政治装置がたくみに機能しているからだろう。
ここ50年の長期政権といえば中曽根首相、小泉首相。彼らはアメリカに擦り寄って日米同盟の大切さを説き、長命を得た。ロン、ヤスであり下手なエルヴィス・プレスリーの歌であった。鳩山政権が失脚した一番のおおきな理由は日米関係を見誤った事だ。日本はアメリカの対等な同盟国でもなく東アジアの防共砦のひとつ、軍事的属国にすぎない。この事を深く理解した者だけが長期政権を維持できるという誠に嘆かわしい国、それが日本なのだ。
本当に日本が自立した独立国家になるには、アメリカという虎の尾をきちんと踏みつけて、相手が怒ったときに、話をつけられる政治家が必要なのだ。残念ながら口で対等な日米関係と言う政治家は多いが虎の尾を踏みながら、話し合えそうな人は見当たらない。と言う事はしばらくこの混乱は続き、基地問題も解決しない。基地問題と子供手当て、高速道路無料化など諸問題は次元が違うのだ。
したがって次期首相にぼくは何も期待しない。虎の尾を踏む勇気ある政治家が出現したら体を張っても応援するだろうが。残念ながら、ぼくが生きている間はそんな国士は登場しないような気がする。現在の日本は止むことをしらぬ、しんしんと降り続く雪の下にいるようだ。
本当にそう思います。ずっとそう思ってきました。