ワールド・カップ、選挙、梅雨・・。7月である。ワールド・カップは"平和な戦争"である。国と国が戦うのだ。TBSの視聴率が深夜11時のキックオフにも拘らず60%近かった。真珠湾攻撃が現代に起き、TVで放映されたらこのくらいの視聴率は獲るだろう。1次リーグまで勝ち進んだ日本は差し詰め、第2次世界大戦の始めのようなものだ。初めは強いが、次第に追い詰められていくタイプの国民性なのだろう。第2次世界大戦の端緒と同じく、今回もマスコミに踊らされ、民意は一つに纏まった。行きつけのマッサージ治療院でお婆さんから"オフサイドって何なの?日本、勝って嬉しいね"とデンマーク戦の後に話しかけられた。こういうのが国民が一つに纏まる事なのかと妙に納得した。
悲しいのは民意はマスコミにコントロールされ易いのに、国民の中からサッ7カーであれだけ纏まれたのだから、人類未曾有の移行期的混乱の中、政治や経済、文化の面で纏まろうよという声が聞こえてこない。政治家の演説など所詮たわごと、妄言だと皆は見破っているのかもしれない。ならば我々は何の旗の下に集まればいいのだろう?ファッショを望むわけではない。只、参議院選挙一つをとっても余りに危機感が無さ過ぎる。何本かの旗が欲しいのだ。明日は未来で予測不能だが、それでもすこしはましな旗を観てみたい。
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